初めて聴いたRCサクセションのアルバムはフォークだった。
ちょっとカッコよく言うとアンプラグド!
忌野清志郎はまだ化粧をしていなくてすっぴんで、おかっぱ頭だった。
そのファーストアルバムの第一曲目が「2時間35分」という、恋人どおしの夜の長電話の新記録、二人の愛が確かめられた2時間35分を歌った曲だった。
https://youtu.be/7aSEetyWAWo
ご存じの通り、コロナの奴のおかげで学校閉鎖になり、すぐに外出禁止になり軟禁状態の子供たち。
忌野清志郎ふうに言うと、Oh~ あ・そ・び・た・い 訳で、デジタルネイティブな彼女たちならすぐにス・カ・イ・プ・し・よ・う!になる訳です。
もう1日目のスカイプセッションから「2時間35分」を遥かに上回る愛を確かめられた新記録達成!!!
しかも、どんどん友達が増えてきて4~5人で楽しそうにお喋りしています。
まあ、ええか ^_^
彼女たちの音楽の先生、フレデリック先生は僕よりも少し若い年齢。
毎日自分のキーボードを背負って学校にやってきます。
授業で取り上げる音楽は、70~80年代のフランスやイギリスのポップスやシャンソンを自分なりに子供が歌いやすいようにアレンジしてくれている。
毎年開催されるコーラスのコンサートでは、同世代の親御さんの方がジーンときて涙しています。
まー、そういうポップス、ビートポップスも悪くはないのでしょうが、彼女たちがTikTokやYouTubeで聴いているのは、アフリカ大陸もしくはアラブ諸国から労働力として連れてこられた移民たちの、2世、3世が作り出すヒップホップ。
フランスで生まれ、フランスの義務教育を受けてはいるが、実際の社会では平等には扱われていない彼ら彼女たちの怒りのエネルギーがビートとして、ラップとして表現されている。
幸い、そらのお気に入りのEva Queenちゃんは、自分の曲を聴いてくれる若いリスナーの教育のためにも、汚いスラングなどを多用したこれまでのヒップホップを歌わないそう。
現在公開されている、日本でも公開されている映画、”フランスを震わす、怒れる移民の子どもたち” を描いた ラジ・リ監督の「レ・ミゼラブル」。
文豪ヴィクトル・ユーゴーの名作「レ・ミゼラブル」の現代版ではなく現在のフランス社会が目をそらしてきた「レ・ミゼラブル=極貧者」
舞台は、パリ郊外北東部の移民系の住民が多く住む モンフェルメイユという街。
2005年、アフリカ系とアラブ系の少年2人が警察に追われ死んだ事件をきっかけに、移民家庭出身の若者たちの暴動がフランス全土に飛び火した事件の発祥地。
騒動は3週間にわたって続き、負傷した警官は全国で200人を超え、逮捕者は約3000人、燃やされた車は9000台以上にのぼったという。
そのモンフェルメイユでカメラを回し続け、怒れる移民の子どもたちを追いかけたラジ・リ監督の「レ・ミゼラブル」。
https://youtu.be/Qr4zSibfDhM
この移民問題は、移民2世である娘本人が将来ぶつかる壁でもあります。
そういうヒップホップの生まれた社会的背景や、貧しい家庭でどうやって自宅録音のようなことができたのかという音楽の歴史も学びながらEva Queenちゃんを家族で聴きました。
中学生の時にカセットテープで聴いた忌野清志郎の歌詞は当時は意味が判らなかったけれど、彼は最初から反全体主義、反権威主義の立場で清いロックをしていたんだと今更ながら感動しています。
ピヴォは、DesignLoveというキャッチーなフレーズを使っていますが、これはキヨシローの「愛してるぜー!」から引用されています。
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