Still Life, Coffee cup on a stool by Sola.
静物画のことを、フランス語では”Nature Morte”、 死にゆく自然。とかいう意味でしょうか?
油絵などで何週間もかけて、銀のプレートの上の熟れたブドウや、花瓶に生けられた切り花などを描く場合は、時間の経過とともに、それらの自然は朽ちてゆき、時折、新しいモチーフに置き換えて新鮮な色を保ちつつ絵の具を重ねてゆくんだそうです。
まるで、ピーター・グリーナウェイが1985年に撮ったZOOのような死にゆく自然の風景ですね。
英語の”Still Life” は、静止した瞬間でキレの良い感じがしますが、フランス語のそれは、まさに朽ち果てて死に行くその時間の経過が表現されているように思います。
写真は、娘が描いたスツールの上のコーヒーカップ。
これまでは、空想の絵しか描かなかったのに、最近はモノを描写するようになってきました。
サササと描くので、死にゆく暇もないくらいのスチルライフですね。
こんなものでも楽しそうに描いていますが、もし美大生になんかなったら、こういう静物のモチーフの前で、あーでもない、こーでもないと悩んで描く時がくるのかな〜?と、複雑な心境です。