今日はポン・ジュノ監督の映画 PARASITE (パラサイト 半地下の家族)をやっと観てきました。
恐らく、パリの最終上映会だったと思いますw
パリの左岸には硬派なミニシアターがいくつか残っていて、昔の映画や外国のフィルムをかけています。
世界の黒沢明監督や小津安二郎監督の作品も時折上映されています。
主人公の貧困家庭がどのように富裕家庭にパラサイト(寄生)していくか?!のストーリーは大体知っていたのですが、実際の展開は僕の想像と全く違っていて充分に楽しめました。
物語の構造が、文字通り、もう一段地下構造があったんですね! おおおっと唸りましたw
前半の展開の速さは漫画のようでしたが、後半に至る流れは、社会的なテーマがじわりじわりと染み出してくるような感じでした。
役者さんも、美術も、映像も、もちろんストーリーも最高でした!
僕は今、友人の薦めで、「ミステリーの書き方」という本を読んでいます。
日本推理作家協会の編著で、幻冬舎からの出版です。
赤川次郎、東直己、阿刀田高、我孫子武丸、綾辻行人、有栖川有栖、五十嵐貴久、伊坂幸太郎、石田衣良、岩井志麻子、逢坂剛、大沢在昌、乙一、折原一、恩田陸、垣根涼介、香納諒一、神崎京介、貴志祐介、北方謙三、北村薫、北森鴻、黒川博行、小池真理子、今野敏、柴田よしき、朱川湊人、真保裕一、柄刀一、天童荒太、二階堂黎人、橋周平、野況尚、法月綸太郎、馳星周、花村萬月、東野圭吾、福井晴敏、船戸与一、宮部みゆき、森村誠一、山田正紀、横山秀夫 (敬称略)
錚々たる作家の方々が自身の仕事の裏側を明かしてくれているミステリー小説の参考書です。
物語の構造に、いくつものギミックを仕掛け、精巧なミステリーをデザインしていくのもさることながら、そこにいる人間を深く描き出していく。
その人間たちの心と心のコンタクトがあってこそ、読み手の心を動かしていくのだろう、とパラサイトを観ながらこの本のことを考えていました。
自分の人生がミステリーの真っ只中の畠井の感想でした。
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