BRASSART - Takeopiv

BRASSART


23年ぶりの再開。

娘の学校で運営役員をやらせてもらっているお陰で、高校など上のクラスの保護者さんとも少し交流ができている。役員といっても、ウェブマネージャーなので仕事みたいな感じ。

「アニメの仕事がしてみたいらしい」という、家ではほとんど喋らない男子と、「マンガなんか反対だ!」という父親を抱えたお母さんから、是非お話を伺いたいということで、僕の話よりも良い人がいるので、一緒に会いに行くことにしました。

Mさんは、26年前に初めてフランスの仕事をした時に、ファントムという名前通り、もうないんですが、1985年にフランスで初めて設立されたCG会社でデザイナーをやっていた女性です。ここの会社と共同制作でコマーシャルを3本作らせてもらいました。

割合に早く制作現場を離れて、教育の現場でCGを教えていて、気が付いたら、フランスで一番元気のあるゴブランアニメーションの校長になっていました。
と思っていたら、新しくパリ14区に合併開校したBRASSARTという、総合的なアートスクールの校長になったのよ!と学校に招待してもらいました。

BRASSARTは、フランスに15校もある大きい私立美術大学で、パリ校は、アート以外にも、ジャナーリズム、コミュニケーション、キュレーションなどを学ぶ3つの学校も併設されています。

エッフェル塔の見える7階の校長室で迎えてくれた彼女は、どこから見ても、インテリ・アート系のキュレーターか何か?その手の人にしか見えないルックスでした。

「アートの勉強方法」というのは、なんとも漠然と捉えどころが無いように思います。
が、長い間、複数の大学で教鞭を取ってきただけあって、ロジカルな教育プロセスを持っている。そんな難しいことを満面の笑顔で説明した、真っ赤なくちびるに吸い込まれそうだった。
たぶん、同じ歳くらいだけれど、尊敬の念しかない。。。

色とりどりの髪をした若いアーティストの勉強ぶりを見学させてもらって、「嗚呼、こういうところで教えるのは面白いだろうな~」と思った。

教室を出るときに「さよならー」というと、何人もが嬉しそうに「さよならー」と返してくれるのがJ’aime japon(ニッポン大好き)の証拠。

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