Kのバレエ
パリ市のとなりにムドン市は位置し、Kさんはそこのコンサルバトワール(音楽、バレエなどのプロ養成学校)で、クラシックバレエを教えている。彼女は日本人と中国人の血が流れていて、長くアメリカに住んでいたこともあり、日本語を流暢に話しますが、キャラクターはかなりすっとんでいます。どう見てもクラシックなバレエをやっている風ではないw
が、1年くらい前に、ムドン市のそこで先生として選ばれ、初めての生徒たちの卒業公演が開かれることになりました。ムドン市はなだらかな斜面に形成されたような町で、会場となる芸術文化センターに到着するころにはヘトヘトで、おまけに遅刻をして3階の席に通された。そこは、なかなか立派なホール。中野サンプラザよりも大きいかもw!
小学生、中学生、高校生、大学生、、、それぞれの教室ごとに演目が披露されていく。小学生の出番が終わると彼女たちは僕らの後ろの席に流れて来て、先輩の演技を見る。お目当ての先輩が踊るときは黄色い声援を押し殺してキャーキャー言っている。
それは確かにクラシックなバレエだった。ただ少し違うところは、演技が終わった瞬間や、ちょっとした一礼が、いかにも普通の女の子なのである。そういうKさんの演出なんでしょう。小学生には小学生の、高校生には高校生なりの、その年頃にしか現せない活き活きとした普通の表情で、観客席にいるであろう両親に一礼したり、手をふったり、はたまた飛び上がったりしている。それがとても良い。
人間の演出とはこういうことなんだとと、しみじみ思った。感動するバレエだった。そして、こんなにたくさんのチュチュを来た子に囲まれたことないので、ちょっとバレエ萌えしましたw。