フランスの6月というのは、いろいろなお祭りがある。来月からバカンスに入るので、皆の気分も高揚しているからただでさえ盛り上がる。
今日はゲイパレード。老いも若きもオッパイ出して、虹色のコスチュームが奇麗だ(レインボーカラーがトレードマークなので)。巨大なトレーラーのこれまたでかいスピーカーからは地面が揺れるようなテクノやトランス。僕はテクノパレードとゲイパレードの区別がつかない。区別がつかない大きな要因は、明らかにゲイでもレズビアンでもない人が多く参加している。飲んで踊って騒げればそれでいいのかもね?
パレードやデモなんかも、飲み食いしながら練り歩くので、街がめちゃくちゃになる。バス停や電話ボックスによじのぼり、投げられたビール瓶は砕けて、皆は平気でその上を進む。まったく秩序がなくて、いつ車に火がつけられてもおかしくない。
でも、このめちゃめちゃなデモは社会の膿みのごく表面に違いない。練り歩く人々は、単に飲み食いしながらダラダラ行進しているだけに見えるけれど、実に何時膿みが吹き出してもおかしくないんだよというプレッシャーを皮膚の奥から押し上げている。管理する側は、たまに膿だしでもさせとかないと、、、とちょっと冷や汗を書きながら、デモもパレードも公認している。
日本でも原発反対のデモがあったが、みんな行儀がいい印象を受けた。プラカードみたいなのもがんばって作って、デモってこんな感じよね?という実に表面的な感じすら受ける。管理する側と管理される側の切迫した恐怖を感じないとメッセージは伝わらない。
公言できないけども、多少のスキャンダラスなアクションもデモ行為には必要なのでは?
⼤飯原発が再稼してしまった事に驚いている。1年以上経つが、ブラックゾーンの会社や組織やメディアが一掃されないのは何故なんだろう?
スケールは違うんだけど、僕がフランスで会社を初めた頃、一人の仏人スタッフを口頭で注意したことがあった。その後、簡単にストライキが起きたんです。7-8人が働いていたんだけれど、一時的に誰もいなくなった事があった。あの時は本当にまいったね :)
あれ以来、良い意味でも悪い意味でも、スタッフとの距離感は変わったし、切迫した恐怖をいつも感じて仕事をしている。