I’m reading an interview with Seiji Ozawa and Haruki Murakami.
日本でたくさんの本を買ってきた。その中から、村上春樹さんがインタビュアーとして、小澤征爾さんに音楽についてインタビューしたこの本を今読んでいます。過去の作曲家が書き残した楽譜から、指揮者、演奏者、また、独奏者が生き生きと現代に表現し蘇らせている工程を垣間みれてとても興奮をしています。今年はコンサートに通うことになるだろうなー。クラシック音楽にとても興味が出て来ました。
村上春樹さんがクラシック音楽にお詳しいのは、これまでの作品の折々に、その音々が見え隠れしていたので、頷けます。が、インタビュアーとして、小澤さんをナビゲートしていくプロセスはなかなか読み応えがあります。
僕が村上春樹さんを村上春樹さんとして認識したのは、最近のことで、アフターダークという作品の広告の仕事でした。(ノルウェーの森は読んでいましたが、まだ作者と作品が一致していなかった) まだ本になる前のものをPDFでいただいて、大急ぎで読んで、コンセプト作りをしたのを思い出します。
東京の深夜が舞台で、おそらく、東京の24時間止まないノイズを表現したのだと思うのですが、東京の音を「通奏低音」というバロック音楽の演奏法(イタリア語のBasso continuoの訳語、伴奏楽器が間断なく演奏し続けている状態)で表現されていました。その辺りから、音楽は、オーケストラのチューニングの音だけで作ったのが、この広告でした。今思えば、僕の解釈とアプローチも悪くなかったと思いニヤッとしてしまいます。