The Making of 加トちゃんけんちゃんごきげんテレビ オープニング
30年前の4月、桜の季節、大阪から東京のTVCMの特殊映像を作る会社に就職しまして、今も似たようなことを仕事にしています。
今の100分の1くらい気の弱い男子でしたので、いつもドキドキおどおどしてました。
毎朝、会社のドアの前で3回くらい深呼吸してから、ドアを開けてたのを憶えています。
とてもクリエイティヴィティの高い会社でしたが、僕の仕事は「お使い」「雑用」「お弁当の注文」「洗車」くらい。
「お使い」は、東京の地理が判らなくて、よく迷子になってましたw
この撮影メイキングは、初めての”クリエイティヴ”な仕事でしたが、「かっこ悪いの作ったらすぐにクビかも!」と思ってドキドキおどおどで作ってました。
Hi-8 という、もうそれは古い8mmビデオカメラを先輩のSさんにお借りして、「お使い」と「雑用」と「お弁当の注文」と「洗車」の合間をぬってファインダーを覗きました。
その小さな白黒ファインダーの中には、弊社の撮影部、スタジオクルー、照明さん、ミニチュア工房さん、造型屋さん、美術さん、制作部にディレクターのUさん、が夢のスーパースターのように仕事していました。
あの時見たスーパースターに憧れて30年続けて来たのだと思います。
この春からドキドキの新人になる方々にも、スーパースターな、ええ先輩が見つかるといいですね。
最初は理想とは違う現実もあるかもしれませんが、じっくりと粘り強く、そして、チャンスがきたら強かにがんばってください!
最後に、R.I.P. 昭和のスーパースター 志村けんさん!