パリに越して数年後、僕は前々からとても興味のあった某CG(コンピュータグラフィックス)会社で働けるチャンスをもらいました。
駐車場を改造した巨大なオフィスには、デスクが整然と並んでいて、元駐車場だけあって、ちょっと寒々しかった記憶があります。
ある日、そのオフィスの中に、一風変わった人たちがいる小部屋を発見しました。
スモークガラスで仕切られたその小部屋は妙に派手で、ワクワクした感じがしていました。が、最後まで中を覗かず終いでした。
それから数年後、ピヴォという会社を作ることになり、それまで以上にいろいろな人と出会うことになりました。
そして、偶然にもある日の派手な小部屋の方々に再会し、それが、CHASED BY COWBOYSというプロダクションカンパニーだと知りました。
社長のNico Beyerさんはとても有名なドイツ人のCM監督です。
外国人で、しかも監督なのに会社を経営しているというシチュエーションが似ているからでしょうか、いろいろ気にかけてもらったり、一緒に仕事をしたりもしてきました。
CHASED BY COWBOYSのサイトには、KRAFTWERKのページがリンクされていて、とても個性的で魅力のある会社でした。
そして、数年後、急に何の前触れもなく、彼はベルリンに帰ることを決めました。
サイトにはKRAFTWERKのページだけが残っていました。
そして本年、何の前触れもなく、CHASED BY COWBOYSがリスタートすることになりました。
プロデューサーは、Magdalena Romanさんという女性です。 パリにいたころから、派手な小部屋には、美人プロデューサーばかりでした。
Nicoさんの趣味ですね。