Ripening of idea アイデアの熟成

娘が大きくなるにつれ、僕は家で仕事ができなくなってきた。遊んであげなくてはいけないし(義務的ではないですが :)、メカ好きの彼女の前で、MacBookを開くことは不可能。それまでは、アイデアを出さなくてはいけない日は、家に一人で籠っていた。アトリエにもスタッフがいると集中できなくて、、、こんな時は一人になりたい。。。
特に今日は、アトリエでチャリティーイベントが行われているし、夕方にはコンサートもあるので、集中力どころではない。
新しく入った仕事のアイデアをどうしても今日中に提出しなくてはないので、昼食を取りながら、公園のベンチでノートを開く。
パリの公園にはよくある風景なのですが、卓球台がある。天気がよく、タバコを吸いながら裸足で卓球をやっている女の人がいる。相手はちょっと太めの若い女性。どちらもそこそこチャーミングで好感がもてる。そんな光景を眺めながら、少し風通しがよくなった頭の片隅にコロっと、新しい考えが転がりだした。
パリの風景は、このファーストアイデアへのきっかけに富んでいる。僕はまだ、この後の試行錯誤と熟成の方法が甘いのかもしれない。。。今回はその辺を改良したい。
すぐにアトリエに戻り、この未成熟の考えをスケッチし、スクリプトを添えて、提出完了。
ほっとしたら、バンドのメンバーが楽器を抱えやってきた。アトリエの照明を少し落とし、音が鳴った。ぐっときた。いい夜だー。