もう一息っちゅう感じで本年最後の企画書を書いて(描いて)います。
今日は気分を変えようと、自転車で川の反対側の映画館へ 「Demain(明日)」というドキュメンタリー映画を観に行きました。
フランスで開催されたCOP21(国連気候変動会議)と同日に公開された作品で、世界が抱える問題に取り組んでいるごくごく普通の市民をカメラは追いかけています。
監督のCyril DionさんとMélanie Laurentさんは、まず、荒廃したデトロイト市で、その荒れた都会のまん中で農業に取り組む女性を訪問します。
イギリスのトッドモーデンでは、市民の呼びかけで、街のあらゆるところ、普通は花が咲いているようなところに野菜や果物が生っています。
もちろん、フランスを中心とした有機農法も紹介されています。
サンフランシスコでは、ゴミの80%をリサイクル、リユースしている工場を訪ね、コペンハーゲンでは再生可能エネルギー発電を完全自治で賄っている人々を訪ねます。
農業~エネルギー~経済~デモクラシーとテーマは進み、映画の最後は、フィンランドの貧困地域の新しい学校での自由な教育の場が紹介され、活き活きとした子供たちの笑顔が明日への希望を感じさせます。
Cyril DionさんはNGOのColibrisのメンバーの一人です。
有機農法の提案から始まり、多くの社会問題に取り組んでいます。
Colibrisはハチドリのことで、アマゾンの森林での火事の秘話を創立者のPierre Rabhiさんは話します。
森が火事になった時、大きな動物たちは一斉に森から逃げたそうなんです。
でもハチドリだけは、その小さいクチバシで水を汲んで火を消そうとしたそうです。
それを見た他の動物たちは「何やってんだ、そんなんじゃ火は消せないよ」と馬鹿にします。
それに対してハチドリは「自分のできることをやるんだ」と返したそうです。
この秘話を聞いて、また映画を拝見して、ガーンと頭の中が鳴っています。
隣の劇場では、STAR WARSで賑わっているのも変な感じです。
今の企画書、全くこの映画とテーマが違うのですが、序々にでもお客さんとこのようなビジョンを共有していけたらいいと思います。
https://www.colibris-lemouvement.org/
https://www.pierrerabhi.org/
https://kaizen-magazine.com/